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忙しかった土日


珍しく忙しかった土日の2日間,締めくくりはタイ赴任時代に知り合ったYさんにチケットを手配してもらった「プミポン国王在位60周年祝賀ジャズコンサート」でした。タイ王国大使館の主催で渋谷Bunkamuraのオーチャードホールで秋篠宮をお迎えして催された格調高いコンサート。

会場には濃い目の顔をしたタイのオニーサン,オネーサンから大使やセレブ達が集まり,とても華やかな雰囲気です。ケルビム号で行った私は普段着にウィンドブレーカーだったのでちょっと,と言うよりもかなり浮いていました。でも国王のシンボルカラー,黄色のハンカチをスカーフ風に首に巻いて行きましたからから失礼はなかったでしょう。

演奏は2グループ。「フォンナム」はタイの古典音楽を現代風にアレンジした演奏を,「渡辺貞夫グループ」は極々,聴きやすいジャズを聞かせてくれました。行事の趣旨に従いプミポン国王が作曲した曲も取り入れられ,なかなか楽しませてくれた2時間半,お開きになって会場を出るときにお土産(レトルトのタイカレー)をもらって満足して帰ってきました。(結局それかよ!)


タイの音楽を聴くと不思議と「農作業」,「稲作」,「米」が脳裏に浮かんできます。歩くようなリズム,それも飛び跳ねるのではなくあくまで"摺り足"。同じ農耕民族としての歴史,文化が身体に染み付いているせいでしょうか。タイ料理,それも高級なものではなく,タイ米にスパイシーで辛いオカズをかけた"ぶっ掛けご飯"が食べたくなりました。

1933年生まれのナベサダは貫禄十分,と言っても枯れているわけではなく相変わらずエネルギッシュなソロを聴かせてくれます。この人は昔からマイナーよりもメジャーの曲のほうが似合っていました。割と早い時期からアフリカ音楽ほかの民族音楽を取り入れた演奏したり,数々の賞を貰うなどの経歴から,今日のようなコンサートに相応しいジャズプレイヤーを私は他には知りません。

何だか書きたいことはいろいろあるような気がしますが疲れてきたのでこの辺にします。皆さんおやすみなさい。

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