とうとう買っちゃいました。
構想と逡巡が約半年。購入はネットで一瞬。
そしてまだ2週間ほどですが、期待したとおりの使用感でとても気に入っています。
Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 日本語配列/白
このキーボードの最大の特徴は、これでもかというほどキーの数を減らしていること。
テンキーはもちろんファンクションキーも無いので、筐体がとてもコンパクトです。
むむ、渋い。
自宅の狭い机上がスッキリするし、腕の動作も僅かな範囲で済むので疲れも少ない。
全体の造りも丁寧な印象で、さすが Made in Japan を名乗っているだけのことはあるというのが第一印象です。
実は現在、筆者の手元には今回のHHKBを含めて5台の単独キーボードがありましてね。
iMac Late 2015に付いてきたもの。
薄くていいが、ペコペコした打鍵感で指の負担が大きい感じ。
その後、テンキー付きが欲しくなって確かビックカメラのセールで買った。
テンキーレスよりストロークはやや深いが、反発力が強めなので打ち心地はイマイチ。
定年退職を機に、気合を入れて一生モノを選ぶべく長考の末、「エイヤッ!」とばかりにポチった。
打ち心地は、いわゆる「スコスコ」。優しく静かで申し分ない。
しかし、いかんせん予想外にデカかくて重かった。
デカイということは、狭い机上では邪魔だし腕の振り幅が大きくて疲れる…、ということで自宅での現役は退き、現在は職場PCの専属になっている(汗)。
そうこうしているうちに評判の良いHHKBの存在を知り、使ってみたくなった。
ただし、特殊なキー配列の使い勝手が自分の感覚に合うのか見当がつかなかったので、お試し版として導入してみたのがこれ。
もともとHHKBの廉価版で、Amazonのセールでその6掛けくらいで買い半年ほど使用。
・・・フム、悪くない。
悪くはないが、ローコスト版だけにカチャカチャ安っぽい打鍵感と騒音が気になる。
でも、HHKBのキー配列に慣れることができたし違和感なく使えるのが確認できたので、充分役割は果たしてくれた。
そして、たどり着いたのがここだった。
HHKBシリーズ中、Professional は上位機種。
そのうちHYBRIDはBluetoothモデルで、Type-Sは静音仕様。
色はレトロ調で筆者好みの白。使い慣れたJIS配列を選んだ。
思えば遠くまで来たもんです。
この遍歴は決して無駄ではなく、こんどこそようやく本当の一生モノに出会えた・・・、はずなんだが(大汗)。
オホン、・・・使った感想です。
この程度なら問題ありません。時間とともに慣れると思います。
もちろんアバタもエクボってやつですが、それだけ魅力のあるキーボードなんです。
なにしろネタがなくても不思議と打ちたくなりますからね。
上に書いた「刻印と機能が一致しないキー」。
カラー文字のキーに注目してください。
「⌘」「Opt」「英数」「かな」の4つと「Caps」。
実機ではそれぞれ「◇、Kana」「Alt」「↑\↑」「↺」「Ⅲ」となっていて、打つときに(どれだっけ)という瞬間が生じてしまう。
(ちなみにブラインドタッチの人を、筆者は「超人」と呼んでいる)
Macの場合、それぞれ頻繁に使うキーなので特に気になります。
そこをなんとかしようと、秘策として作ったのがこれです。
バーン!
題して、
「HHKB解説リアル二次元絵図」、別名あんちょこ、ほぼ原寸大…
・・・なんのこっちゃ
これをExcelでシコシコ作って、打鍵のとき手元に来るようデスクマットに挟みました(笑)。
こいつとHHKBを見比べながら打つうちに、老化で固くなった脳みそに絵図のキー、特に一番手前の列が焼き付けられて、だんだん慣れるぞ作戦!
賛否はございましょうが、作るのが楽しかったので良しとしておきます(^^)
まあ、PFUでMacユーザー向けに気の利いたJIS版のキーキャップを出してくれるまで、気長に待つとしましょう。
「⌘」「英数」「かな」だけでいいんですがね…
メーカー曰く、「キーボードは、カウボーイの鞍」だそうです。
馬は消耗品で替えがきくが、身体に馴染んだ鞍はどんな事があっても手放さない…、そんな意味のことがPFUサイトに書かれていました。
実はこのキーボード、自宅に届いた実機を見たときに、若い頃に初めて触れたPCで、そして結構長い間職場で使ったIBM5550のそれが思い浮かびました。
キーボードの配色と雰囲気、打鍵の感覚、独立した方向キー等々が似ていたんです。
時間かかけてたどり着いたところが、気が付けば出発点だった、みたいな・・・
身体に染み込んで馴染んだものが呼び寄せたのでしょうかね。
マニアックなキーボードだし値も張るので広くお勧めは出来ませんが、個人的には珍しく「絵図」を作るほど(笑)刺激されたし、この先、長い付き合いになるような気がしています。