テレビを買い替えた話の続き。
設置と配線がいちおう終わり、使い始めての感想です(ちなみに新テレビは、パナソニックのTH-55FX800、新レコーダーは、DMR-BW1050)。
新テレビ、新レコーダーが見慣れたテレビ台に収まり、改めて55型液晶テレビの巨大さと薄さ、画面の綺麗さを実感している。
昨今では標準とも言える4K対応機なのでドットはかなり細かく、メリハリの効いた自然な発色の絵が映る。ウエマツ君が言っていた応答速度も筆者の目で違和感はまったくない。
思い起こせば昭和30年代半ばに小さなブラウン管白黒テレビが初めて家に来て以来、ほぼ半世紀でここまで来たかと思うと感慨深い。曰く技術の進歩であり、自分のステータスの変化であり、また、(最後のテレビ?)との心境でもある。
まあ、説明は野暮なのかもしれない。
綺麗と言った口が渇かないうちに言うのもあれだが、映像に関して実は思ったほどの感激はなかった。
理由は、以下の3つと推測。
(1) Apple Retinaディスプレイの銀塩写真のような画面を見慣れている
(2) 画面の精度が上がったことで、逆にテレビ放送のアラが見えた
(3) 薄型テレビの宿命ではあるが、音が割としょぼい
(1)、(2)は、そのうち目が慣れるだろうが、(3)は音響機器(シアターバー?)を追加して改善したくなる。
音質の向上は視覚にも訴えるので、「音も映画館並みにしたいよね」、「ジェット機が部屋を駆け抜けたらすごくない?」、「同じリモコンで操作できるからさ」、とか言って家人Bを説得するかと本気で思っている。
こりゃ見事にメーカーの術にはまっとる。
最近のテレビは、ネット接続が前提の造りになっていて、当座のアプリもあらかじめセット済みである。ブラウザのほかYouTube、Netflix、Huluなど映像系のコンテンツが満載なのは必然として、ご親切にradiko.jp(ネット経由でAM、FMラジオが聴けるサービス)まで用意されているのには笑ってしまった。
また、スマホに専用アプリを入れると代用リモコンになったり、USBやBluetoothでいろいろな機器を接続できたりする・・・ようだ(汗)。
ま、いろいろ手探りしながら徐々に覚えるさ。
新テレビ、新レコーダーに旧レコーダーを加えて合計3台。それらの配線接続で一苦労している。とりあえずテレビが見られて録再ができるよう仮配線はしたが、あくまで仮なので折を見てやり直さなければならない。
というのも、新テレビは裏側が配線でゴチャゴチャしないよう、アンテナ、HDMI等のケーブルと端子全てを本体内部に収め、都合5本の配線をまとめて一か所から取り出すような二重構造となっているのだ。バックヤードも美しくという、ある意味粋な配慮だ。
ところがこれがなかなか曲者で、テレビ内部でケーブルを引き回す延長距離が思った以上に長いのだ。
マニュアルには、配線方法の説明はあっても「用意するケーブルには+1mの余裕を」などという注意書きはどこにもないし、さすがのウエマツ君からもそこまでの申し添えはなかった。
現状の仮配線がどんな状態かというと、当初目見当で購入したケーブルでは長さが足らなくて本体の裏蓋が閉められず、早い話「クラゲ状態」なのだ。
そのままで何の支障もなくテレビは見られるのだが、自称几帳面な筆者としてはどうもにも落ち着かない。
クラゲを一日も早く解消し、安心して大画面テレビを楽しみたいものだ
以上2回にわたってテレビ買い替えの顛末を書いてきました。今回家に来た新テレビの購入やセッティングなどを通してこの10年で変わったもの、変わっていないものをヒシヒシ実感しつつあります。
例を挙げれば、ネットとテレビの距離がどんどん近くなり、映画や動画などの大量のコンテンツが今やアンテナをさておいてネットから流れ込むようになっています。その一方で、テレビ放送自体は十年一日でほとんど変わっていないか、むしろ後退しているとさえ思えます。
だいいちワイドショー、バラエティ、ドラマ、クイズ、旅番組ほかほとんどの番組が十年一日ワンパターンで面白くありません。
筆者の様な凡人が懸念するまでもなく頭の良い人たちが次の一手を考えてはいるでしょうが、「テレビ」というもの、言い換えればひとつの文化が大きな転換期に差し掛かっているのに、ソフト面の当事者たる人々がそれに気づいていない、または気づかないふりをして逃げ切ろうとしている、そんなふうに思えてなりません。
ちょっと辛目なまとめになりましたが、たまにはいいでしょう。
それでは今宵はここらでよかろうかい(唯一毎週見ている「せごどん」風に)。