昨年11月末にApple Watch(以下、AWと略します)を買いました。
2か月使ってたくさんの機能や便利さがようやく分かってきましたので、感想を織り交ぜながらまとめてみます。
ちなみに筆者の条件は以下のとおりで、それを前提に読んでいただくと少し分かりやすいかもしれません。
◆スマホ:iPhone6s
◆AW:Series 3(GPSモデル)
◆ApplePay:Suica(定期券あり)とクレジットカード数枚を格納
iPhoneの着信に気づかない、着信を確認するため頻繁に画面を見る等々の煩わしさから解放された。これが筆者にとって一番の購入動機であり、使い始めた後もそれは裏切られることなく日常的に利便性と魅力を感じている。
ちょっと飛躍するが、イラチ系の知人友人がおられる方には、特に強く勧めたいポイントでもある。
定期入れをいちいち取り出すことなく入出場できるので、これもかなり便利だ。ただし自動改札機は、そもそも手に持った何かをタッチする前提の造りなので、腕時計を当てようとすると自分なりの工夫が必要になる。
筆者は、右腕に着けて手の甲をセンサーにかざす要領で通過する技を修行中だが、割とコツが要るので今でもたまにダメ出しされる。
コンビニ、メジャーなスーパー、家電量販店、ドンキ、ハナマサ、駅ナカ、駅ビル等々、当然ながらプリペイド式電子マネーとしてのSuicaが使える店舗限定ではあるが、筆者の生活圏においてはそこそこ重宝している。
ちなみにスタバで使えないのは、すごく残念だ。今のところSuicaは日本ローカルの電子マネーのようだから、今をときめくApple社の本格採用をバネに新幹線とセットで輸出するなどして、早いところグローバルスタンダードに育ててほしい。
筆者は、基本的にクレカでの決済を好まないが、それでも数枚は持っている。AWはそれらを電子的に格納できるので、リアルなカードは実質的に要らなくなった。
とはいえ今回初めて知ったのだが、ApplePay(おサイフケータイiPhone版)に対応したクレカにはiDとQUICPayの2系列(両者ともポストペイ式電子マネー)があり、カードのブランド及び店舗で対応がまちまちだったり、そもそもApplePayに対応していないカードもあったりして、ややこしいことこの上ない。
なのでこの機能は今のところ、「どうです、すごいでしょう」の範囲に留まっている。
発信に使うことはほぼないが、着信もAWで受けられるので、iPhoneをすぐに取り出せない場合は便利だ。
まさに気分はスーパージェッターかコナン(どちらに反応するかで年齢の推測が可能!)だ。ただし、相手が長電話の人だったらAWで出ないほうがいい。手首を口に近づける姿勢を長時間続けると腕がかなり辛いことは保証する。
文字盤は、iPhoneのWatchアプリ上にオーソドックスなアナログものからディズニー、トイストーリーなどのキャラものまで17種類が用意されている。また各々に細かな微調整も可能なので、自分好みのビジュアルと使い勝手にカスタマイズできる。ちなみに筆者は断然アナログの正統派だ。
また、バンドは付属のもの以外にApple自体から別売されているし、3rdパーティー品もAmazonでいろいろ選べる。考えてみれば、工具なしでバンドを交換出来る腕時計は斬新で、いかにも固定観念に囚われず顧客を大事にするAppleらしい。
腕に着けている限り、デフォルトで運動量、心拍数、歩数、歩行距離を計測してくれる。筆者はそのほかに睡眠管理アプリ(AutoSleep)を入れた。眠りの深さ、睡眠時間、睡眠中の心拍数などを統計処理してくれる。
さらに血圧を連続的に計ってくれる機能があれば言うことなしだが、それは望み過ぎというものだろう。
これは意外だった。筆者のものは本体がアルミ製、バンドはポリエチレン製だが、ゴツゴツ感やヒヤッとした感じは全くなく、入浴と充電時以外はほとんど着けっ放しにできる。
また、本体の大きさが38mm、42mmの2種類あって購入時には迷ったが、ワイシャツを着ることが多い筆者は、小さ目な38mmを選んで正解だった。袖口がユルい服ならば42mmでも問題ないだろう。
以上、ほとんど良い点ばかり挙がりました。
それだけ気に入っているということですが、あえて気になる点を挙げるなら、(1)自動改札の通過に多少無理な姿勢を強いられる、(2)AWに現金チャージできるカード置き型の券売機がある駅が少ない、(3)Suicaの利用可能な店舗が意外に少ない、といったところ。
そのあたりを打ち消してなお余りある多くのメリットを感じていますし、ウェアラブルデバイスのお手本として、また電子マネーの実用的なデバイスとしても成功していると思っています。
「Apple Watchで未来を感じよう!」そんな感じのまとめでいかがでしょうか。