「国境なき医師団(MSF)」という国際NGOをご存知かと思います。
1971年にフランスの医師とジャーナリストによって作られ、それ以来、災害地や紛争地域で医療を中心とする人道援助活動を行っている団体で、1999年にはノーベル平和賞を受賞して更にその知名度を上げました。
筆者は、その趣旨と活動に何となく惹かれるものを感じて、昨年から口座引落しで毎月僅かな寄付を始めました。
しかし何かにつけ忘れっぽい筆者。それをきれいさっぱり忘れていたところ先月末、MSF日本事務局から「あれから1年経ちましたよ」と”特製ポストカード”が添えられた活動報告兼礼状が届きました。
気持ちばかりの寄付にわざわざ礼状をくださるなどほとんど予想もしていなかったので、何とも嬉しい驚きでした。そこで思い立ったが吉日、以下ような気持ちを汚い字で手紙にしたためて、礼状に礼状を出すことにしました。
そして投函から一週間。
・・・なんと、それに対してまた返信が来たではないですか。これには、またビックリ。
MSFの存在自体と彼らが取り組んでいる世界各国での援助活動や人道支援が、ボランティア、サポーターを問わず人間の善意で成り立っていることに異論はないでしょう。
・・・がしかし、筆者の低レベルな精神構造においては、今回の事務局職員さんの姿勢とそこからダイレクトに伝わってきた気持ちだけで充分。その返信を握りしめ西の空を見上げて(皆まで言わんでもエエ、応援するで〜!)と何度も頷いたのでした。
【まとめ】
国内外から聞こえて来るニュースや身の回りの諸々の出来事に、何を信じればいいのか迷うことの多い昨今。国境なき医師団は、筆者の信条ベスト10のひとつである「善意の総量は悪意のそれに勝る」ことを思い出させてくれました。
事務局の皆さん、ご苦労様です。危険を承知で活動される現場の皆さん、どうぞご安全に。そしてきれい事かもしれませんが、長い長いスパンにおいて人類が徐々に成長し、貴団の存在意義や活動が漸減して行くことを心から願っています。