この連休にタイ王国のバンコクに3泊4日で旅行してきました。
2000年から2001年にかけて赴任して以来16年ぶりの渡タイだったので、とにかく懐かしいやら懐かしいやら。
以下、日程やエピソードなどを備忘を兼ねて簡単にまとめておきます。
まず日程とメンバーなどについて。
- 2017年5月6日(土)NH847(ANA)HND11:05〜BKK15:40
- 2017年5月9日(火)NH848(ANA)BKK09:35〜HND17:55
- Nantra Sukhumvit 39 Hotelに3泊(T氏の予約で3454Baht)
- 旧友2人(K氏、T氏)との男3人旅
- タイ国日本人会の音楽アンサンブル(BCE)を訪ねることが目的の一つ
- この時期のバンコクは暑季終盤に当たり、連日36〜7℃で蒸し暑い。
- 街には、昨年10月に崩御したラーマ9世(プミポン国王)の喪に服す黒服の人が多い。
続いてエピソードと感想
- 1.Hさんの地元情報
- 旅行前に東京で再会していたBCEのHさんからいただいた現地発行の地元情報誌「歩くバンコク2016-2017」が街歩きにすごく役立った。よく見ると編集人にあの旅行作家、下川裕治さんの名前が挙がっていて、Amazonでは約2倍の値段がついている優れもの。
やはり持つべきものは友達、人の繋がりである。Hさん、ありがとうございました。 - 2.飛行機
- 飛行機は往復ともANA、エコノミーなるも快適そのもの。映画やオーディオコンテンツの充実っぷりも凄い。東シナ海上で「モヤモヤさまぁ~ず」や「ちびまる子ちゃん」が観られるとは思わなかった。
以前DVDで一度観た映画「インターステラー」も再鑑賞でき、ようやく意味不明だったシーンが飲み込めてお得感があった。
- 3.ホテルでタイを実感
- スクンビット地区の中心、BTSプロンポン駅前という好立地で交通至便。周辺にはタイ必須のアイテムである屋台や物売りもワラワラ居たし、ローコストだしとても良かった。
カードキーのホルダーが「壁にセロテープ止め」、しかも「斜め挿しでON」はタイらしくて笑った。
- 4.Kさんのおもてなし
- 到着した晩、時間の関係でBCEを訪問はできなかったが、当時お世話になったKさんが食事に招待してくださった。Sukhumvit soi47の上品なレストラン「near equal」で味わう正真正銘本場のタイ料理。クッ〜たまらん、おいしい。
お陰様で16年の空白がジワッと埋まった。Kさん、ありがとうございました。 - 5.そこここに漂う芳しき香り
- 飛行機からボーディングブリッジに出たとき、空港ビル内、タクシーの車内、ホテルの廊下、屋台の周辺、デパートの中など至る所で懐かしき「タイの匂い」を感じた。穀物、植物、食べ物、香辛料、香料、線香、排気ガス等々、いろいろなものが微妙な割合で混ざった何とも説明し難い香り。
匂いというのは案外記憶の奥底に残っているものだ(ワンちゃんか!)。
- 6.ワット・ポー
- 2日目。男3人で巨大な涅槃仏が有名なワット・ポーに出かけた。金ピカの仏様も綺麗だが、構内にはタイ古式マッサージの学校もあり、修行を積んだ学生さんに30分間念入りに施術してもらう。お約束のまるでプロレス技のようなストレッチが痛気持ちよかった。
- 7.タイのビール
- ランチは、筆者リコメンドのチャオプラヤー河畔「スパトラ・リバーハウス」。専用渡船を持つレストランで、今回の行程中唯一リッチな食事となった。ところでタイのビールだが・・・、
最もメジャーな「SINGHA」はすごく効く。ALC6%で苦味も強い。ザルのK氏が珍しく2杯で酩酊した。危険を回避して筆者は「HEINEKEN」にした。久々に飲みたかった最愛の「KLOSTER」は現在絶版品らしい。
水面を眺めながら(月日は百代の過客にして・・・)と嘆息した。
- 8.再会叶わず
- 赴任時代に住んでいたChidromのアパートを訪ねてみた。当時とても良くしてくれた受付の女性達(アチャリーさん、ニーさん)にあわよくば再会をと思ったが当然居るわけもなく、相手をしてくれた「二人は友達」と言うにこやかな男性に土産を渡して帰ってきた。ここでも16年の時を実感した。
- 9.公共交通機関
- 市内になんと地下鉄が走っていた。赴任時代には国鉄とBTSしかなかったのに。空港と市内を結ぶエアポートリンクという高架電車も走っている。どうしちゃったんだバンコク。
しかし、乗車券や自動改札はどうにも垢抜けしないな。細かい気配りが得意な日本人に造らせて欲しかった。 - 10.大きなアドバンテージ
- T氏が、プーパッポンカリーの美味しい「ソンブーン」に2日目の夕食をセットしてくれた。彼のネイティブの友達R女史の推奨&予約らしく、どの料理もとても美味しかった。
やはり地元の知り合いは大きなアドバンテージである。同席もしてくれた。中華系の美人だった。 - 11.お土産はスーパーに限る
- 日本人には優しいFujiスーパーが徒歩圏内で、食品系の土産を仕入れるのにとても助かった。トムヤムクンポッキーは、家人Cに好評。家人Bにリクエストされたプーパッポンカレーは、腹にグッと力を入れて講評を聞かねばなるまい。なにせレトルトだからな(汗)。
- 12.ミサイルの噂
- 3日目のランチは、赴任時代に仕事の世話を焼いてもらったネイティブのB女史が付き合ってくれた。南国の空のような明るさと優しい声は相変わらずで、最北部のチェンライ出身にもかかわらず未だBKKで頑張っている。元気そうで安心した。
曰く「ミサイルが怖くて日本への旅行を取り止めるタイ人が多い」、との話が印象的だった。 - 13.スワンナプーム国際空港
- 16年前、建設工事着手の直後に見学した水平線の見える荒野は、世界最大級の巨大空港になっていた。タイ出国時に、審査官の「ハニーダ?」が羽田空港を指すことに約1分間戸惑い、また、行き交う人種の多さに真の国際空港を実感しながら機上の人となった。
さて、まとめです。
- 気心知れた友人二人との道行き、しかも筆者的には16年ぶりで第三の故郷(第二は広島)を訪ねる旅とあって、楽しくて懐かしい、それは充実した4日間になりました。
- 前述のHさんから、その後洪水や騒乱があったり、軍政に移行した関係で「バンコクは変わりました」と聞いてはいましたが、公共交通の一部に発展を実感したものの、個人的には(相変わらずだな~)というのが今回の正直な感想です。
- チャオプラヤー川のようにゆったりと流れる時間、街中に漂よう古き良き時代の香り、いつ何時でもマイペンライ(気にしない、大丈夫)を忘れない柔軟な精神、そして国名の由来と聞く自由な気質。
- たった半年の滞在で、四角四面だった筆者の人生観をガラッと変えてしまったそんな諸々は、大きく変わった街の様相とは逆に以前とまったく変わっていなくて、むしろ筆者の心の中のある部分が落ち着くところに落ち着いて、不思議にホッとした旅でした。
- いまだにほぼ不自由なく街歩きが出来ると分かったので、次回は気候の良い時期に家人を連れてのんびりしに行きたいと思います(これ本音)。