この土日は冷房の効かない職場で一人さびしく仕事をしておりました。通勤は休日につき自転車にて。
その途上で千代田区大手町~丸の内付近を通過しますが、彼の地のこのところの変貌振りには目を見張るものがありますな。
高級感漂う超高層ビルが林立する様は、地方の方に写真を見せて「これがかの有名なニューヨークのマンハッタンじゃ」と言い張りたいくらい。
東京駅丸の内側正面に建つ丸ビル、新丸ビルに始まって、同じ都道に面する建設中のビルも同様式の外観。つまり40階近い超高層ながら地上から4~5階までの低層部とオフィスが入るであろう高層部の意匠を変えています。
下から見上げたときの威圧感が若干軽減され、建物自体に奥行きが感じられますね(平米単価も相当上がっているだろうな)。
そのためか、都内の随所にある超高層林立地帯とは一線を画した非日本的な街並みに見えます。私は密かにこの一帯を「マルハッタン」と勝手に命名していました。
放っといてください……
そして今日、何気なくネット検索してみると、「丸の内マンハッタン計画」なるものが既にあるではないですか(追記をご参照ください)。
3.11の被災地に思いを馳せれば復興への道のりは未だ遠く、一方で東京にはマンハッタンもどきが出来つつある。
それはそれ、これはこれで普通の経済活動、それを支える継続的な設備投資は必要不可欠なのだ、と無理やり自分を納得させながら帰宅のペダルを漕いだ夕暮れでありました。
【追記2022/02/06】
「丸の内再開発計画」(通称丸の内マンハッタン計画)は、この記事を書いた当時すでに頓挫していました。三菱地所が1988年に発表したものの、バブル景気の崩壊とともに挫折したそうです。