Categories: 雑記

谷中のザクロ


先週の金曜日になりますが職場の係でちょっとした打ち上げがあり,面白い店に行ったので紹介します。

店の名前はペルシャ&トルコ料理の「ザクロ」。日暮里駅の西出口から谷中方面に約5分のところにあり,店内は2階とB1階の2フロア,どちらも絨毯敷きで,グループごとにテーブル代わりの板(本当にただの板を絨毯の上に置くだけ)を囲んで車座になって座ります。

料理は「食べきれないコース」(\2000)だと本当に食べきれないくらいエスニック調の料理が並び,これで終わりかと思っても「これ食べる?」とまた違う料理を持ってきたりしますので覚悟していった方がよいでしょう。そしてコースの最後には「水タバコ」が出ます。ニコチン,タールはゼロに近く煙も薄いので,タバコを吸わない私でもかなり深く吸い込んでも平気でした。どちらかといえば香りを楽しむものらしく,その日はメロンとバラの香りの2種類が廻されました。(廻し喫みですが,マウスピースは個人に配られます。)店のスタッフは日本人は少なくて,イラン人のアリさんを始めエジプト人,ウズベキスタン人・・・,客の方も国際色豊かで私達が行った日にはイラク人の団体さんが来ていました。

この店,何が面白いってまず店長のアリさんの強烈なキャラクター。達者な日本語でジョークを飛ばしながら料理を配り,そしてペルシャ風のパンツ,ショール,帽子などを客全員に半ば強制的に着せて回ります。最後は客同士でジャンケンをさせ,勝った方にバラ水,携帯ストラップなどをあげるという,コテコテ,これでもか,のサービス精神。思わずイランって関西?と訪ねたくなります。それとベリーダンスが見られること。8時頃からキンキラ衣装のダンサーが踊ってくれます。座り込んで食事をしている目の前で踊りますからすごい迫力。HPによれば月・火・木となっていますが,ダンサーの都合が付けば他の曜日でも踊っているらしいので,飛び込みで入ってもかなりの確率で見ることが出来ます。

こういうお店って新宿か六本木にあればそれほど驚かないんですが,日暮里駅は谷中墓地側に出ると本当に静かな町なんですね。古いお寺や老舗の煎餅屋があったり,人力車が走っていたりするのを見ながら,夕焼けダンダンから谷中銀座の商店街を見下ろすところまで来て,ふと左を見るとケバい「ザクロ」の看板。そして店内に入ったとたん中近東のハイテンション,というギャップが良いんです。かく言う私,実はこの店,3回目でした。恥ずかしながらハマっております,はい。

hideandseek

View Comments

Recent Posts

4コマのショートストーリー|スロウではない風味の

伊坂幸太郎さんの短編集「逆ソク…

2週間 ago

秋雨前線が抜けた朝|自衛隊と濡れ落ち葉の掃除に共通するもの

通勤時、駅まで歩く途中にとある…

1か月 ago

落とし物を預かってHMVほか意外な気付きがあった

路上に落ちていたあるものからち…

2か月 ago

ギターの神様Vol.20_ジョン・ピザレリ特集

ギターの神様シリーズの20本目…

3か月 ago

早朝ウォーキングで出会う景色|残暑お見舞い申し上げます

暑中と残暑の境目が気になるこの…

3か月 ago