ちょっと古い話題になりますが,3月29日に松下電器産業から竹の繊維を振動板に使ったスピーカーの発表(メーカーサイト)がありました。これを見ていつの時代のニュースかと思ったのは私だけではないはずです。
学生の頃ですから今から30年以上前(!),オーディオ(この言葉自体ほとんど死語!)に興味を持って,オンキョー,ラックス,トリオほか専門メーカーのショールームを廻ったり,海外の高級ブランドのカタログを嬉々として集めたりしていましたが,スピーカーだけはその時代から何の進歩もしていないような気がします。
音というのは空気の振動ですから,デジタル化の波の中でもスピーカーだけは変わり様がないのかも知れませんが,詰まるところコーン紙(スピーカーのブルブル震えるところ)の形状と材質が変わっただけ,と言ったら言い過ぎでしょうか。(もっともこんなスピーカーもありますが・・・)
でもこのメーカーサイトのニュースのなかで,生育期間が短くて資源として乱用されていない竹を使うことが資源,環境的に地球に優しい,と謳っているところが,私くらいの中高年のオッサンが無理して若者言葉を喋っているように感じられて,妙に微笑ましく感じてしまうのでした。