終活に立ちはだかるのは、やはりデジタルだった

いきなりですが本稿、かなり長文になってしまいました。言いたいことは以下の2点になります。

  1.  Googleの「アカウント無効化管理ツール」のような機能が一般化することを望む
  2.  個人の死後、デジタルデータの後始末を頼めるプロ求む

 

1.前置き

昨今よく聞くようになった「終活」という言葉は、2009年に週刊朝日が作った新語なんだそうです。

その意味するところは、狭義には「人生の終焉に向けての事前準備」、最近は「人生の終末を考えることで自分自身を見つめ、今をより良く自分らしく生きるための活動」と拡大されていることを知りました。

一般社団法人 終活カウンセラー協会

 

そのどちらも、現在の日本社会で確実に進む高齢化と、すでにデフォルト化した情報化、デジタル化の波の中で、決して避けては通れないものとして多くの人が意識し始めているのではないでしょうか。

 

2.筆者の終活事始め

それで、僭越ながら自分のことなんですが・・・、

齢六十三となり、さすがの筆者も(そろそろか・・・)と考えまして、死んだあと家族や世間様に迷惑を掛けないように、銀行口座や保険関係、クレジットカードなどの整理を始めました。

整理と言っても、まあ、あれです。
いざという時にまごつかないよう諸々の情報を一箇所にまとめる作業、具体的には口座番号や手続き窓口などを取りあえずExcelで表にまとめているだけなんですが、やってみると意外にボリュームがあることと、ネット上での取扱いが増えていることに今さらながら驚いています。

 

3.デジタルデータのハードル

いまや多くの人が利用しているGoogleやAmazonなどは、当初からインターネット上での付き合いですよね。

だから、そもそも会社がどこにあるのかなんて考えたこともないし、また電話対応の窓口も、無いわけではありませんがサイト上のかなり深いところに隠れていて、なかなか見つけることができません。

個人的に終活を始めてみて、そういった「ネット上ですべて完結してますがなにか?」的なリテラシーを無視した姿勢が、少しづつ世の中に広がっているのを感じるわけで、翻って家人に遺すものもその辺を考慮に入れないと意味のないものになってしまうと感じて始めています。

 

4.Googleの「アカウント無効化管理ツール」

話を戻して冒頭1の関連ですが、諸々の整理を進める中でGoogleの「アカウント無効化管理ツール」というサービスを発見しました(実は、2013年!に開始されたサービス)。

一定期間、Googleアカウントを使ったサービスの利用がなければ、利用者が指定した人に連絡を入れたうえで当該アカウントを無効にしてくれるというものです。

Googleアカウント ヘルプ「アカウント無効化管理ツールについて」

 

まだ勉強中なので全体像は理解できていませんが、「Cloudに上がっているデータも同時に無効化する」とまでは宣言されていないあたりにモヤモヤは残るものの、これなんかは利用者の死後まで視野に入れた先進的、模範的な取り組みで、さすがはデジタルの先端企業Googleだと思いました。

近い将来、SNSやCloudサービス、レンタルサーバーなどでも、このような利用者の死後やアクセスができなくなった場合の対応、処置が、機能としてデフォルトになることを是非とも望みたいです(すでにFacebookやTwitterには、似たような機能があるらしい)。

 

5.後始末はプロに任せる?

もうひとつは、範囲が少し広げて冒頭2と先ほどの「リテラシー」の関係です。

筆者の死後、諸々の後処理は、当然ながら家人B、C、Dのいずれかが主体となってやってくれると思っています。

その前提で、少しでも手間や面倒を減らすことを意識して整理を進めるのですが、一番気がかりなのは、やはりネットを通しての手続きやデジタルデータの類で、この辺りの処理の先行きがある程度見えないと、本人的には死んでも死に切れないと言っても大げさではありません。

Cloud上のデータとして筆者が持っているのは、SNS(FB、Instaほか)、ブログ(レンタルサーバ)、ショッピングサイト(主にamazon)、Google(Gmail、フォト、ドライブなど)等々、オフラインでは、iMacとNASに保管している写真データなどがあり、筆者一人分でも保管しているデジタルデータは膨大な量になっています(大汗)。

さすがにこれらを家人たちに「あとよろしく!」と残すのは気がひけるし、時間と手間、リテラシー面も気にかかるので、そこで考えたのが「その方面のプロ」に頼むという方法です。

 

6.それを任せられるのは・・・

・・・とここまで勢いで書いてしまいましたが、実は「プロに頼む」具体的な方策については、今のところ「死後事務委任契約」にデジタルデータの後処理を含めるという道すじが分かっただけです。

具体的に、筆者個別の事情に合った「死後事務処理の委任先」を見つけるにはまだ至っていません。

 

ネット上を探しても、「そりゃあーた、たいへんだよ~」という問題提起はたくさんありますが、具体的に「我らにお任せあれ!」と胸を張る企業、団体、個人はまだまだ少ないようです。

ということは、逆にこの分野はまだまだ黎明期なのであって、プライバシーや保秘など難しい面はたくさんあるにしても、今後増える一方のニーズを背景に方法論を確立して上手なビジネスにつなげる人たちが必ず現れるだろうと、問題解決を先送りすることにしました。

 

7.まとめ

いやはや終活は難しい~というのが本稿の結論、と書いては身も蓋もないのだけれど、今のところそのあたりが本音なのでありまして、いやはや面目ございません。

そして、やればやるほど土壷にはまりますよ~、と付け加えたいところですが、やれることまでやったら最後は家族を信頼して、「あと頼むね~」と任せて消えるしかないのかもしれません。

 

・・・などと言いつつ、今回本稿を書くにあたって前述Googleのサービスには、ひとつの光明を見た思いがしましたし、「後始末のプロ」についても相続手続きや死後事務処理の一部分として、近い将来、方法論が確立していくのではないかと思いますので、世の中の動きや進歩をもう少し気長に見て行きたいと思います。

 

フム、ナニナニ?、そんな悠長なことを言っていられるのかって?

はい、幸いなことに実は時間はまだあるんです。今のところお迎えの気配は、これっぽちも感じていませんので(笑)。

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