いつまでたっても心配の種は尽きず / まったく親ってやつは

 

 先日の日曜日は、家人Dが通っている専門学校の三者面談でした。

 

 振り返ってみれば、子供の教育については今まで家人Bに任せっきりで、このような場に出席したのは今回が初めてだったので少し緊張しましたが、クラス担任のTさん(女性)が今までの出席状況、今後のカリキュラム日程などを分かりやすく説明してくれたので少し気持ちが和みました。

 

 それにしても、学校の建物に入ってから出るまでの約1.5時間は、違和感と居心地の悪さを感じっぱなしでした。なぜなら、年齢、服装、(表現はよろしくないが)人種・・・、どれひとつ取っても私と同じカテゴリーの人は皆無でしたから。

 つまり若くて、おしゃれで、(たぶん)感覚の違う人たちばかりで、どちらかといえば硬派の勤め人は浮きまくりの世界。

 

 あ”~、Dはどんな世界で生きて行こうとしているのだ。夜に出勤しても「おはようございま~す!」なんて言っちゃったりするのだろうか。懸命に説明するTさんから目線を外して、そんなつまらないことを考えてる親っていったい……

 

 ……で、結論を言うと、その場で示された学業2年目の申込み書類には印鑑を突き、学校側をホッとさせて来ました。

 

 親としては子供の背中を押す義務があるし、むしろ気持ちとしては目一杯押してあげたいですからね。どんな職業に就くにしろ、一人で生きて行けるだけのスキルは、20代のこの時期に身に付けてもらわなければなりません。

 

 ただ、TさんがMacの画面を示しながら語ってくれた授業内容その他諸々の説明を、分かったような顔をして聞いてはいたものの、本音を言えば実は半分も分からなかった。Dが目指すグラフィックデザイナーとは一体何者で、どういう仕事をする人たちなのか私はいまだによく分からん。そもそもそういう業界、職種の方々とは、まるで接点がありません。

 一方、「分からないものは認めない」という図式は私のポリシーに反します。むしろ分からないことばかりの世の中だからこそ、どんな相手、どんな職種の方でもまずは尊重する姿勢が大事だと思うのです。

 

Tさんは、言いました。
 デザイン関係の仕事は、いわゆる「手に職を付ける」という範疇のことですが、一人で出来るものではありません。だから、技術以上に協調性やコミュニケーションスキルが大事なんです、と。

 

 その通りだと思いました。その点も含めて残り約1年半でDはどれくらい変わるのか。化けるのか、化けないのか。心配の種は尽きません。

 そんな絵に描いたような親○○ぶり。

 笑ってやってください。

 

 

 

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